無線のリアルフォースを使った感想を知りたい。
無線のリアルフォースの後悔しない選び方には何を気を付けたらいいの?
REALFORCE R3のデメリットって何かあるの?
こういった疑問や悩みにお答えします。
この記事を書いている私は、無線リアルフォースを購入して3か月が経過しました。
いざ買おうと思っても選択肢が多くて、どう選んだらいいか疑問だらけでした。
なかなか決心できずに、「購入ボタン」を押す指がプルプル震えたものです。
今回は、「気になっているけど手が出せない」とモジモジしていたあの頃の自分に向けて、悩んだ点や使用感をレビューします。
- 無線リアルフォースのメリット・デメリット
- 以前のキーボードに戻れなくなる理由
- REALFORCE R3の選び方
- リアルフォースを使うと、仕事がどう変わる?
目次
- この記事で紹介するREALFORCE R3「R3HC12」
- リアルフォース R3はダサいのか?
- リアルフォースの購入に立ちはだかる、6つの壁
- 有線モデルは、オプションの選択肢が限られる
- ハイブリッドタイプだからできる、スマホでのキーボード活用
- テンキーレスを選んで後悔しない方法
- APC機能を知ると、リアルフォースを愛さずにはいられない。
- キートップは「指汗」まで吸収する包容力
- 指への負担をやわらげる「ステップスカルプチャー」構造
- キー荷重30g・45g・変荷重のメリットとデメリット
- 「変荷重モデル」を3か月使った感想
- 周囲を気にして静音スイッチを選ぶ、こんな世の中はPOISONなの?
- 打鍵感が気持ちいい!このメリットは、人の数だけドラマがある
- 3か月使って感じた唯一の、イマイチな点
- キーの真ん中にズドンと決まる、守備範囲の広さ
- 実はリアルフォースって、安い。
- 購入前に不安だった点と購入してわかったこと
- さいごに
この記事で紹介するREALFORCE R3「R3HC12」
- キー配列:日本語配列
- キータイプ:静音
- テンキー:なし
- キー荷重:変荷重
- 色:ブラック
- キー刻印:レーザー印刷
- 価格:¥34,540(税込み)
心を射抜かれるようなカッコいいキーボードとは、一線を画したずんぐりとしたデザイン。
それゆえ、ぱっと見で「見た目がダサい」という印象を受けるかも知れません。
しかし、むしろ飽きの来ない丸みを帯びたデザインは、使い込むほどに愛着がわいてきます。
まるで、人なつっこい動物園のパンダのよう。
ベゼルが太いので、自分好みのパネルにカスタマイズできる楽しさを体験したくなります。
REALFORCEのサイトを見に行くと、バリエーションの多さが大きな壁に感じます。
押下特性やテンキーの有無など、その製品ラインナップはざっと20種類以上。
いったい自分は何を選べば失敗しないのだろう。
機能の意味すら分からない「REALFORCEの初心者」にとって、選択肢が多いことは購入の大きな壁なんですよね。
バリエーションを1つずつ調べていくたびに、どちらもメリット・デメリットがあって甲乙つけがたいのです。
それはまるで、新車を購入するときに「追加オプション」を選択するときと似たような感覚。
決めなければならないポイントは以下の6点です。
- 色は「白・黒」から何を選ぶ?
- キー配列は「日本語・英語」からどちらを選ぶ
- テンキー「有り」「無し」
- 「有線のみ」か「有線・無線」のハイブリッドタイプか
- キー荷重は3タイプ「30g・45g・変荷重」
- スイッチ音は「通常」と「静音」
ね?多いでしょう。
パソコンショップで実機を触れるなら迷わず決められるのですが、そうでない方も多いはず。
選び方のコツは、「これは譲れない!」という軸を1つ決めてしまう事。「ゼッタイ無線がいい」とか「英語配列が欲しい」とか。すると選択肢は絞られてくるのです。
まず、「色」と「キー配列」はわりと悩まずに決まりそう。
色は「スーパーホワイト」だと目がチカチカと眩しそうなので「ブラック」にしようとか、
キー配列は「英語配列」は使ったことないから「日本語配列」にしようみたいな感じ。
以下は英語配列キーのラインナップです。(2022年4月16日現在)
REALFORCE R3 英語配列ラインナップ
型番 | キー配列 | キーレイアウト | キー荷重 | スイッチ音 | 本体重量 | 本体色 | キーキャップ色 | キー印刷 | 価格 | Amazon |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
R3HD11 | 英語 | テンキーレス | 45g | 静音 | 1.3Kg | ブラック | ダークグレー | 昇華印刷 | 3万4,540円 | Amazon |
R3HD21 | 英語 | テンキーレス | 45g | 静音 | 1.3Kg | スーパーホワイト | スーパーホワイト | 昇華印刷 | 3万4,540円 | Amazon |
R3HD13 | 英語 | テンキーレス | 30g | 静音 | 1.3Kg | ブラック | ダークグレー | 昇華印刷 | 3万4,540円 | Amazon |
R3HB11 | 英語 | フルキーボード | 45g | 静音 | 1.6Kg | ブラック | ダークグレー | 昇華印刷 | 3万4,980円 | Amazon |
R3HB21 | 英語 | フルキーボード | 45g | 静音 | 1.6Kg | スーパーホワイト | スーパーホワイト | 昇華印刷 | 3万4,980円 | Amazon |
R3HB13 | 英語 | フルキーボード | 30g | 静音 | 1.6Kg | ブラック | ダークグレー | 昇華印刷 | 3万4,980円 | Amazon |
最安でリアルフォースを購入するには、有線モデルが選択肢となります。
ただし、USB接続のラインナップでは、キー荷重が45gのみとなり静音スイッチが選べません。
そのため「変荷重で静音スイッチを使いたい」という方は、残念ながらBluetooth/USB接続のハイブリッドモデルを選択することになるんですね。
悩みどころは「USB接続モデル」と「Bluetooth/USBのハイブリッドモデル」では、価格差が1万円ほどもあるというところ。
割り切ってUSBモデルにするか、予算をしっかり立てるか判断を迫られます。
REALFORCE R3 USB接続モデルのラインナップ
型番 | キー配列 | キーレイアウト | キー荷重 | スイッチ音 | 本体荷重 | 本体色 | キーキャップ色 | キー印刷 | 価格 | Amazon |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
R3UA31 | 日本語 | フルキーボード | 45g | 標準 | 1.6kg | ブラック | ブラック | レーザー印刷 | 2万4,420円 | Amazon |
R3UA41 | 日本語 | フルキーボード | 45g | 標準 | 1.6kg | スーパーホワイト | スーパーホワイト | レーザー印刷 | 2万4,420円 | Amazon |
R3UC31 | 日本語 | テンキーレス | 45g | 標準 | 1.3kg | ブラック | ブラック | レーザー印刷 | 2万3,980円 | Amazon |
R3UC41 | 日本語 | テンキーレス | 45g | 標準 | 1.3kg | スーパーホワイト | スーパーホワイト | レーザー印刷 | 2万3,980円 | Amazon |
- Bluetooth接続でスマホやタブレットで使わない方
- キー荷重が45gのみでOKな方
- 標準スイッチ(非静音スイッチ)でOKな方
ハイブリッドタイプなら、「USB接続1台」+「Bluetooth接続4台」で最大5台のデバイスで使うことができます。
USB専用タイプと比べて1万円以上の価格差はあるものの、この高級キーボードを複数のデバイスでも使えるところに価値があります。
スマートフォンとiPadでキーボードを切り替えられるのは便利ですね。
デバイスの切り替えは1秒くらいで切り替えできて、とってもスムーズ。
LINEの返事を素早く返したり、iPadでちょっとした調べものをするのにもサッとできるのでストレスがかかりません。
キーボードが各デバイスで使えるようになると、今度はマウスもマルチペアリング対応のタイプが欲しくなってきます。
「テンキー有り・無し」をどう選択すべきかは大きなテーマではありませんか?
もしテンキーレスを選ぶべきか悩んだ場合は、いま使っているキーボードで「テンキーを使わずに仕事ができるか」を試すのがオススメ。
でも、実際には「テンキーがあるから使ってしまう」んですよね。
そのような場合は、「テンキーを使わない環境」を作ってみましょう。
そこで、大き目の付箋1枚でできる「付箋トレーニング」を紹介します。
「付箋トレーニング」とは、テンキーの上に付箋を貼って2週間仕事をしてみる事です。
こうしてテンキーに付箋を貼って蓋をすることで「いつもの癖でテンキーを使ってしまう」という状況を防げるわけ。
うっかり右手がテンキーに動いても、付箋紙をめくってまでテンキーを使わなくなるのです。
2週間テンキーなしで仕事ができたなら、自信たっぷりに「もうテンキーなしでも大丈夫!」と選択できるようになるはず。
「テンキー無し」の最大のメリットは、マウスとキーボードの行き来をするときの移動距離が少なくなることです。
ちょっとした距離ですが、何年も積み重ねる事を考えると、この時間と作業負荷は無視できません。
また、マウスに手を置きながら親指で矢印キーを使えるようになるのが便利。
YouTubeを観ながら早送りや巻き戻しがスムーズにできるようになります。
さらに、キーボードがコンパクトになる分、マウスの作業面積をゆったり広く使うことができるんですね。
デメリットとしては、慣れるまでは数値入力のスピードが落ちること。
レビュー動画などで「プログラマーならテンキー無し」とか言いますが、テンキーを使う仕事がメッチャ多いなら迷いなく「テンキー付き」をオススメします。
まれにテンキーをたくさん使う仕事があるのよね…。
という方は、リアルフォースは「テンキー無しモデル」を選択しておいて、困ったらBluetooth接続のテンキーを追加するのもアリですね。
キーボードの左側にテンキーを設置すれば「いいとこ取り」ってわけです。まあ左手テンキーへの慣れは必要ですけど。
REALFORCE R3では、キースイッチの位置を4段階に調整できます。
調整できるキーの深さは、0.8mm、1.5mm、2.2mm、3.0mm。
これは東プレ独自の「APC(アクチュエーションポイントチェンジャー機能)」というもの。
一般的なメンブレンキーボードは「キーが底に着いたらスイッチON」なので、キーを奥まで押し込む必要があります。
その感覚に使い慣れているので、「APC機能っていうけど、どの深さがいいのかな?」と探りながら使うことになるわけ。
そして自分のタイピングに合う「深さ」が見つかったなら、リアルフォースの面白さが「てっぺん」に到達します。
キースイッチの位置「0.8mm」の打鍵感は、まるでウォーターベッドに全身を投げ出しているかのような脱力感。
体感としては、以前のメンブレンキーボードの半分くらいの力でスラスラとタイピングが進んでしまうスムーズさです。
さらに、個別キーごとで設定できるのもいい。
どうやら自分の癖で「A」「S」のキーに無意識に力を入れてしまい「あああああああああ」とミスタッチすることが多かったんですね。
2つのキーを「1.5mm」に設定したことで、ミスなく入力できるようになりました。
APC機能の効果を知ってしまうと、以前のキーボードに戻れないほどREALFORCEに愛着が湧いてくるのです。
素晴らしくイイのが、キー表面のグリップ感です。
サラッと・シットリ・滑りにくい、なんとも表現しがたい深みのある手触り。
2,000円のキーボードのプラスチックな質感とはワケが違います。
特徴的なのが、指の汗の吸収。
指の表面から出てくる汗というか汁というか、それがスッとキーにしみこむ感覚なんです。
まるで、真夏の晴れた日に道路へ「打ち水」したときのように道路にスッと入って消えていくイメージ。
ボクの手汗、どこにしみ込んだんだろ。
そういうわけで、キーボードへ触れる前にタオルで手汗をぬぐうのが習慣化してきました。
例えるなら、あれです。
はじめて手つなぎデートした時に、自分の手汗が気になってドキドキした思い出があるじゃないですか。
リアルフォースに触る前も、そんな高校2年の春みたいな気持ちになるわけです。
特徴的なのは、キートップの角度。「ステップスカルプチャー」という構造で、横から見るとキーに絶妙な角度がついて階段状になっているのです。
ホームポジションからの移動距離を少なくさせる立体的な形状は、まるでコンサートホールの座席のよう。
自分の「指」のために用意された舞台のような、特別感のあるキートップ。
とくに、ホームポジションから「B・N・M」のキーへ人指し指を移動させたときに「ドキッ」としたんです。
移動距離が短く感じて「ちょま、Bって!そんな近くにいるの?!」という感じ。
移動というより、ホームポジションから少しスライドさせるだけでキーが押せる印象です。
この絶妙な高さと角度が織りなす立体的な構造は、伊達じゃありません。
REALFORCE R3では、キーの打鍵時の押下圧(キーを押すのに必要な力)を3つの種類から選べます。
「すべて30g」「すべて45g」「変荷重」の3タイプ
どのタイプが自分に合っているか色々と調査していくと、3タイプは以下のようなメリット・デメリットが見えてきます。
「すべて30g」の特徴
「すべて45g」の特徴
「変荷重」の特徴
変荷重タイプは、小指で操作するキーは30g、人差し指で押すキーは45gで反発が異なるモデル。
でもって、使い始めた最初の感想は、
え?!これでほんとに変荷重なの?
ってくらい違いが判りませんでした。
いま思えば、それもそのはず。
それまで使っていたメンブレンキーボードは「押下圧55g±10g」という仕様で、その圧力でキーを押すことが当たり前になっているのです。
まだ強い押下圧に慣れているうちは、リアルフォースの「変荷重」のセッティングは「とても繊細」なわけなんですね。
「変荷重」の良さがジワジワと感じられるのが、使い始めて1か月くらいしたころ。
タイピングのたびに「脱力、脱力…。」と自分に言い聞かせることで、羽のような柔らかなキータッチ「フェザータッチ」をマスターできました。
この「エネルギー消費を抑えたタイピング」を手に入れた今では、指先で繊細なキー荷重の違いを感じられるようになったのです。
むむ…「変荷重」は慣れると確かに、小指の入力に力がかからない。
まるでドラゴンボールで孫悟空が重い道着を脱いだ時のような感覚。
朝から晩まで文字を打っても、以前のメンブレンキーボードを使っていたような疲労感がないのです。
キータッチ1つは些細なものだけれど、10年間も積み重ねてしまうと指にかかる負担は大きいだろうなと想像できます。
というわけで、ゲームをまったくしない、文字入力をメインに使う方には、「変荷重」がオススメ。
でもね、慣れって怖いです。
このキータッチに慣れてしまうと、以前のメンブレンキーボードの「押下圧55g±10g」を使うと小指が折れるんじゃないかというくらい、めっちゃ重く感じます。
まったく、「静音スイッチ」がイイか「通常スイッチ」がイイかは、個人の好みで自由に選ばせてほしいですよね。
でもどうやら、会社など「共有の空間」でキーボードを使うとなれば、そういうわけにはいかないらしいんです。
近年では、「キーボードの音がうるさくて気になる」状況を「キーボードハラスメント(サウンドハラスメント)」と指摘する言葉もでてきています。
賛否はあるでしょうが、「他人のタイピング音が迷惑に感じる人がいる」という事実もあるわけで。
スイッチ音を「標準」か「静音」かという選択肢は、「どこでキーボードを使うか」を想像すると選びやすいですね。
一人暮らしのテレワークで使うなら、思う存分お好みで。
実際に静音スイッチを使ってみると、周囲へのキータイプの音を心配する必要がないほどとっても静か。
「カチャカチャ」というより「コトコト」に近い印象です。
REALFORCE R3の打鍵音「静音スイッチ」
REALFORCE R3 「静音スイッチ」のラインナップ
型番 | キー配列 | キーレイアウト | キー荷重 | スイッチ音 | 本体荷重 | 本体色 | キーキャップ色 | キー印刷 | 価格 | Amazon |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
R3HA11 | 日本語 | フルキーボード | 45g | 静音 | 1.6kg | ブラック | ダークグレー | 昇華印刷 | 3万4,980円 | Amazon |
R3HA12 | 日本語 | フルキーボード | 変荷重 | 静音 | 1.6kg | ブラック | ブラック | レーザー印刷 | 3万4,980円 | Amazon |
R3HA13 | 日本語 | フルキーボード | 30g | 静音 | 1.6Kg | ブラック | ブラック | レーザー印刷 | 3万4,980円 | Amazon |
R3HA21 | 日本語 | フルキーボード | 45g | 静音 | 1.6Kg | スーパーホワイト | スーパーホワイト | 昇華印刷 | 3万4,980円 | Amazon |
R3HA22 | 日本語 | フルキーボード | 変荷重 | 静音 | 1.6Kg | スーパーホワイト | スーパーホワイト | 昇華印刷 | 3万4,980円 | Amazon |
R3HA23 | 日本語 | フルキーボード | 30g | 静音 | 1.6Kg | スーパーホワイト | スーパーホワイト | 昇華印刷 | 3万4,980円 | Amazon |
R3HC11 | 日本語 | テンキーレス | 45g | 静音 | 1.3Kg | ブラック | ダークグレー | 昇華印刷 | 3万4,540円 | Amazon |
R3HC12 | 日本語 | テンキーレス | 変荷重 | 静音 | 1.3Kg | ブラック | ブラック | レーザー印刷 | 3万4,540円 | Amazon |
R3HC13 | 日本語 | テンキーレス | 30g | 静音 | 1.3Kg | ブラック | ブラック | レーザー印刷 | 3万4,540円 | Amazon |
R3HC21 | 日本語 | テンキーレス | 45g | 静音 | 1.3Kg | スーパーホワイト | スーパーホワイト | 昇華印刷 | 3万4,540円 | Amazon |
R3HC22 | 日本語 | テンキーレス | 変荷重 | 静音 | 1.3Kg | スーパーホワイト | スーパーホワイト | 昇華印刷 | 3万4,540円 | Amazon |
R3HC23 | 日本語 | テンキーレス | 30g | 静音 | 1.3Kg | スーパーホワイト | スーパーホワイト | 昇華印刷 | 3万4,540円 | Amazon |
REALFORCE R3の打鍵音「通常スイッチ」
REALFORCE R3 「ハイブリッド接続モデル&通常スイッチ」のラインナップ
型番 | キー配列 | キーレイアウト | キー荷重 | スイッチ音 | 本体荷重 | 本体色 | キーキャップ色 | キー印刷 | 価格 | Amazon |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
R3HA31 | 日本語 | フルキーボード | 45g | 標準 | 1.6kg | ブラック | ブラック | レーザー印刷 | 3万1,680円 | Amazon |
R3HA41 | 日本語 | フルキーボード | 45g | 標準 | 1.6kg | スーパーホワイト | スーパーホワイト | 昇華印刷 | 3万1,680円 | Amazon |
R3HC31 | 日本語 | テンキーレス | 45g | 標準 | 1.3kg | ブラック | ブラック | レーザー印刷 | 3万1,240円 | Amazon |
R3HC41 | 日本語 | テンキーレス | 45g | 標準 | 1.3kg | スーパーホワイト | スーパーホワイト | 昇華印刷 | 3万1,240円 | Amazon |
想像していた通り、静電容量無接点方式の「スコスコスコ」という打鍵感は素晴らしい。
まだ誰も歩いたことのない雪の上を、サクサク歩いているような心地良さです。
ただ文字を打ち込んでいるだけで、妙な脳内麻薬がでているような不思議な感覚。
だから特に何の意味もなく、「昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。」
何ていう風に、とにかく何でもいいから文字を打ち込みたい衝動に駆られてしまうわけで。
一言でいうと「文字を打つのが気持ちいい」という言葉に尽きます。
パソコンで文字を打っていて「楽しい」とか「気持ちいい」なんて、これまで感じたことがあるでしょうか?
いや…、ない。
むしろイライラすることの方が多かったです。
テレワークになってからというもの、テキストで相手に伝えることが圧倒的に増えてきました。
エンジニア同士だと、どうしてもドライな言葉のやり取りになってしまうんですよね。
「あ了解です。」ってちょっとねぇ、おこなの?
こうなると、余計にテキストを打つのが面倒になっていました。
それが、リアルフォースにしてからというもの、チャットでテキストを書き込む量が2倍くらいに増えてきました。
いくら相手から素っ気ない返事がきても、気にせず雑談ぶっこんだりして。
(良いか悪いか置いといてください。)
以前より「チャット文章を丁寧に書こう!」という意識が芽生えて、仲間と距離がとりやすくなった感じ。
リアルフォースと出会ったおかげで、仕事への取組みの変化が少なからずでてきているのは確かです。
REALFORCE R3を3か月使ってきて感じたイマイチな点は、「キーボード本体の重さ」です。
どれくらいの重量かというと、
- テンキー無し…1.3kg
- テンキー付き…1.6kg
数値だけ見ると
「へー、そんなに重いの?」
って感じになりませんか?
実際のところ、「テンキー無し」で1.3kgの重さって「国語辞典+書籍2冊」ほどの重さがあるわけです。
「テンキー付き」なら、「500mmのペットボトル3本分」です。
いかがですか?この重さが伝わりますでしょうか?
そんな重いっていっても、まあキーボードでしょ。
なんて気持ちで届いたキーボードを開封すると、きっとこんな顔になるはず。
もちろん、この「どっしりとした重さ」があるからこそ安定したキータイピングが行えるわけで、「最高の打鍵感」を作りだしている重要な要素だというのは間違いありません。
しかし、小鳥がついばむような、「フェザータッチ」をマスターしてしまった今では、この重さは少々オーバースペックに感じるわけです。
普段使っていて「キーボードの重さ」がネックに感じるシーンは次のような場面。
- PC作業中に身体の姿勢を変える場合
- 机の上で飲食する場合
- キーボードを持って部屋を移動する場合
たとえば、スタンディングデスクを使ってPC作業をしている方。
一日のなかで「立位」と「座位」で姿勢を切り分けて仕事をするスタイルが多いわけです。
「立位」の際はモニターからの距離を調整するために、数センチほどキーボードの位置をずらして使うことがあるんですね。
ちょっとキーボードを引いてズラせばいいだけでしょ?
と思うでしょう。
実は、底面についている「滑り止めゴム」がめっちゃ優秀なんです。
ガッチリと机をキャッチしているので、横から押してもキーボードがズレません。
スタンディングデスクを使っていると姿勢の切り替えが30分~1時間ごとに発生するわけで、そのたびに重いキーボードを両手で持ち上げる手間がかかるわけ。
というわけで、東プレさんに勝手な要望です。
もし、次期のリアルフォースに、好みの重量に「重さ」をカスタマイズできるオプションがあったら、わたし買います!
東プレの社員の方がこの記事を読んでくださったなら、
先輩~、素人のユーザーがおかしなこと書いていたんですよ。重さの重要性をゼンゼン分かってないんスよ~。
と鼻で笑っていただきたいです。
REALFORCEは同じ場所に置いて動かさないし持ち歩かない、というあなた。
このデメリットはまったく関係ないので、ご心配にはおよびません。
あなたがもし、「通勤時に筋トレしたい」と考えているのでしたら、むしろ好都合です。
リアルフォースを自宅と会社で持ち運ぶだけで、パンパンにパンプアップした上腕二頭筋のできあがり。
今まで使っていたメンブレンキーボードは、キーの中心で押し込むように意識していました。
そうやって上からまっすぐ押し込まないと引っかかって、押下できないっていうイライラが頻発したものですよ。
多分、自分のブラインドタッチがそれほど正確じゃないからなんだと思うんです。
でも、REALFORCEの場合は、キーの端っこを押下しても「ストン」と押下できてしまうわけ。
キーの端っこだろうが斜めに押そうがスッと下に押し込まれる感じ。
たとえば野球のピッチャーだとしたら、
目隠ししながらボールを投げたのに、全部「ストライーク!」ってど真ん中にズドンと決まる感じ。
なるほど「文字を打ちやすいキーボード」というのは、こういう事だったのかと。
高級キーボードだからといって、キーボード本体の考えをユーザーに押し付ける感じがしないのです。
リアルフォースは器が広くて、わがままでも心底優しく受け止めてくれる、もしかして聖母マリア様なんじゃないかと思わせる風格。
高級キーボードの代名詞といわれるリアルフォース。
無線のテンキーレスで34,500円。この値段って2,000円のメンブレンキーボードだったら17台も買えるわけです。
そう、値段だけ見れば、ためらう理由しかないんですよね。
「キーボードに3万円って、ただのムダ遣いなんじゃないか」と。
ですが、考え方をちょっと変えれば「安い」と感じます。
たとえばアパートの家賃で考えてみましょう。
家賃が4万5千円のアパートでも、2年分を一括して支払えば108万円にもなります。
長期間でみると、すっごい金額ね。
そしてリアルフォース。
高級キーボードで34,500円といっても、10年使えば1か月あたり「約288円」で使えるんです。
1日あたり約9.6円。
なんか、とてもリーズナブルに感じませんか?
とはいえ、メーカー保証は1年だし、10年使える保証なんてありません。
そこで、「REALFORCEの耐久性はどうなの?」っていう話。
リアルフォースのキースイッチは「静電容量無接点方式」を採用しています。
これは、静電容量の変化でキー入力を検知する仕組みで、キースイッチが物理的に接触することがありません。
部品がこすれて摩耗が起きにくいため、耐久性が高いというメリットがあります。
一般的なメンブレン方式のキーボードでは、押下の寿命が1,000万回程度に対して、REALFORCE R3のキーは5,000万回もの耐久試験に合格しているのです。
セブン銀行のATMで東プレの「静電容量無接点方式」のテンキーが採用されてることも、耐久性や信頼性が高いと評価されている所以なのでしょう。
永く使える品質の高いものに「投資する」と割りきれば、高い買い物ではないわけです。
もっと言えば、何かしら理由をこじつけて固定概念のネジを外さないと、こういう買い物はできないんです、マジで。
電池持ちが悪いっていうけど、どうなの?
マニュアルにはアルカリ乾電池使用時の目安は、約3か月とのこと。
「なんだ3か月しか持たないのね」
と思っていたのですが、1年でみれば「4回」なわけで。
そう考えれば、それほど多い回数ではないのかも。
とはいえ、実際に乾電池だけで使った感想としては「想像しているよりも、ちょい減りが早い」ですね。
「エコモードLv3」で使っていたのと、充電池がヘタってきたのが原因かも。
2か月持てばいいかなというくらいです。
東プレスイッチの仕組み上、キーを打鍵するたびに静電容量を検知しなきゃなので、電力を消費してしまうんでしょうね。
乾電池を入れてワイヤレスで使うのも、一長一短なんです。
無線リアルフォースを乾電池で使うメリット・デメリット
Fn+F10キーを押下すると、バッテリー容量を4段階のインジケーターが点灯して教えてくれます。
週1くらいで見ておけば、「あれ、いきなり使えなくなった!」と焦ることはありません。
もしワイヤレスでリアルフォースを使い続けるなら、「エネループ」などの充電式乾電池で使うのが経済的ですね。
4本充電でも電気代わずか約1円※8(1本あたり約0.223円※9)と、とても経済的です。しかもスタンダードモデルなら、くり返し約2,100回※10(エネループBK-3MCC)も使用可能。電池をよく使う方には、お得でエコな、くり返し使える充電池がおすすめ!
https://panasonic.jp/battery/products/charge/eneloop.html
結局のところ、購入後2か月目からはUSBケーブルを接続して使うことに落ち着きました。
デスクマットの下にケーブルを通して、机の下からパソコンに這わせて使っています。
電池を入れずにUSB接続だけで使えるの?
はい。無線リアルフォースでも、電池を入れずにUSBケーブル接続のみで使えます。
パソコンとリアルフォースをUSBケーブルで接続すれば、スマホやタブレットなどとBluetooth接続も問題なく使えます。
USB給電のメリットは、電池の残量を気にせずにリアルフォースが使えるようになることです。
乾電池って、デバイスの中に入れたまま保管すると「電池の液漏れ」の心配が出てきます。
過放電やショートが起きると、電池まわりに白い結晶がでたり電極が錆びたりして接触が悪くなってしまうんですね。
なので、リアルフォースを持ち運びせずUSB接続をメインで考えるなら、電池は入れずに使うことをオススメします。
1.過放電
種類や銘柄(メーカー名)の違う電池を混ぜて使ったり、同じ種類、銘柄でも、特にフル充電の電池と、
使用途中や未充電の電池を混ぜて使用すると、使用途中電池が過放電状態になりガスが発生します。
2.充電池のショート
充電池がショートしますと瞬間的に大電流が充電池に流れ、充電池の内部温度が急激に温度上昇します。
このような状態になると充電池内部でガスが発生します。
ニッケル水素電池の液漏れは何故起こるのか?|Panasonicよくあるご質問
REALFORCE R3はスペースキーの打鍵時に「ぶれ音」のノイズが乗るというじゃない?
いくつかのレビューの中に、「スペースキーを押下したときに、ビビリ音が鳴る」という情報がありました。
スペースキーを押下するたびに「ビンビン」振動していたら気になりますからね。
結論としては、「ぶれ音」「ビビリ音」は、3か月使っている限りまったく感じられません。
確かに、スペースキー下のパネル部分は少し浮いているので、直接パネルを指で押さえると「パカパカ」いう遊びがあるのは事実です。
しかし、スペースキーをどんなに強く押下しても、ビリビリとパネルが響くような音は感じられませんでした。
パネルの遊びは紙を1-2枚挟めば「パカパカ」いわなくなるので、音が気になりだしたら自分でも工夫できそうです。
これが個体差なのかもしれませんが、不安に感じている方がいるかもしれませんので念のため。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
無線リアルフォースの購入時に、あれこれ悩んだ点と使った感想をレビューしてきました。
それでは最後にまとめます。
- テンキーレスでも後悔しないか「付箋紙トレーニング」で検証しよう。
- テキスト入力がメインなら、変荷重はオススメ。
- 高級キーボードでも、考え方次第で「実質*円」
- 打鍵感が気持ちいいから、仕事もプライベートも楽しくなる。
以上です。
この記事が、リアルフォースへの扉を開けようかと悩んでいる方のお力になれたら幸いです。
それではまた!