手軽においしいコーヒーを飲みたい
自宅でコーヒー豆を挽いて飲んでみたい
安い電動コーヒーミルって実際どうなの?
こういった疑問に答えます。
- 自宅のコーヒーがマズい理由
- 3,000円のコーヒーミルでもおいしく飲める理由
- 電動・防水コーヒーミルの「メリット・デメリット」
ご存知ですか?コーヒー粉の賞味期限
自宅で淹れたコーヒーが、あれ?なんかマズい。という経験ありませんか?
もしかすると、コーヒー粉の賞味期限が過ぎているのかもしれません。
飲んだ瞬間に渋みや苦みを不快に感じたり、コーヒーの香りが薄く感じるようなら「酸化」が進んでいるのでしょう。
コーヒーには、15%前後の油脂分が含まれています。この油脂分が空気に触れて酸化してしまうと、味が劣化してしまうのです。
コーヒー粉は粒状になっているので、空気に触れる表面積が広いのです。
そのため、コーヒー粉は酸化が進んだり、香りが抜けてしまったりしやすいのです。
開封したコーヒー粉の場合、賞味期限は1週間程度と言われています。
冷蔵庫で保管していても、2週間たってしまうと別モノのような残念なコーヒーになってしまいます。
開封後は、賞味期限の日付に関わらず、コーヒー粉に挽かれた商品は「7~10日程度」、コーヒー豆商品は「1ヶ月程度」をお目安にお召し上がりください。
https://www.ucc.co.jp/customer/faq/faq007.html|UCC お客様窓口
とはいえ、「とても1週間では飲みきれない」という方もいるのではないでしょうか?
そのような方は、「自宅でコーヒー豆を挽く」ことをおすすめします。
コーヒー豆なら、フリーザーパックに入れて冷凍保存することで「1ヵ月」は美味しく飲めるのです。
電動ミルの種類は3つ
コーヒー豆を挽くときに使うのが「コーヒーミル(グラインダー)」です。
コーヒーミルは手動・電動と種類もたくさん、値段も幅が広く存在します。
なかでも電動ミルは、大きく分けると3種類となります。
- コニカル式
- フラットカッター式(臼式)
- プロペラ式
コニカル式
コニカルとは「円錐型」の意味。コーヒー豆を粉砕する片方の歯が円錐状になっているコーヒーミルです。
粗挽きからエスプレッソ用の極細挽きまで対応できる製品もあります。
フラットカッター式(臼式)
上位の高級機種に多いフラットカッタータイプ。
静かな動作音で豆を均一に挽くことができ、ダイアルで粒度を調整できたりする高性能マシンです。
プロペラ式
フードプロセッサーのような刃が回転して豆を細かく粉砕する方式です。
コーヒー解説本や、玄人の方々が「おすすめしない」プロペラ式。
その理由は「コーヒー豆を均一に粉砕できない」点です。
他のタイプは挽かれた豆は下の受け皿に落ちていくのですが、プロペラ式はブレードを回転している間、どんどん細かくなっていきます。
そのために微粉(パウダー状の粉)ができやすいのです。
それで、この微粉。
これが多いとコーヒーの成分が出すぎてしまい、苦みなどの雑味の原因になると言われています。
つまり、他の方式と比べて味の面でデメリットがあるわけです。
やれやれ、それじゃあプロペラ式は無しね。
となるでしょう。
予算が潤沢にあれば他のタイプが選択肢になるのでしょうが、「豆を挽く体験をしてみたい」という方に数万円の投資は現実的ではありません。
プロペラ式は電動ミルの入門用として、手ごろな価格でラインナップが充実しているのです。
「自宅でコーヒー豆を挽く体験」を手に入れる手段としては「あり」だと言えるわけです。
- そこそこおいしいコーヒーを飲みたい。
- マシンの手入れに時間をかけたくない。
- お金もかけたくない。
- 大きなマシンを置く場所がない。
コーヒーミルの課題は「メンテナンス」
手動でも電動でも、コーヒーミルは清掃しなければなりません。
なぜなら、コーヒー豆には油脂分が含まれているからです。この油脂分とコーヒーの微粉が絡みつき、コーヒーミルの内側に付着してしまうのです。
ササっとブラシで取ったらいいんじゃないの?
と思うでしょう。確かにある程度の微粉は取れますが、コーヒーの油脂分までは取ることはできません。
そのままだと、いくら新鮮なコーヒー豆を使っても、酸化した粉と混じってしまい美味しいコーヒーが飲めません。
つまり、コーヒーミルを選ぶときは、「メンテナンス性」が重要なわけです。
安い電動コーヒーミルでもおいしく飲める理由
今回紹介するプロペラ式電動コーヒーミルはこちら。OYUNKEY製「150C」
実売は3,000円ほどです。
「電動・水で洗える・安い」3拍子揃ったコーヒーミル
電源コードの長さは約1mです。コンセントから作業テーブルまで距離がある場合は、延長コードが必要かもしれません。
コードを外して水洗いできる
なぜ安い電動コーヒーミルでもおいしいコーヒーが飲めるのか?
その理由はただ1つ、「手軽に水で洗える」これにつきます。
「コーヒーに油脂分がある」のは、挽いた後のカップの中を見るとわかります。
カップの底を指で触ると、ベタっとしたオイルが付いてきます。
残りカスと油脂で汚れたカップを、まるでコーヒーカップを洗うような感覚で、食器用の洗剤で洗ってしまうのです。
使い終わったら、電源コードを抜いてじゃぶじゃぶと水で洗える。この手軽さです。
古いコーヒー粉や油脂分がコーヒーミルに残っていないので、「いつも新鮮なコーヒー豆が楽しめる」ってわけです。
大きさはペットボトルと比べて一回り大きいくらい。使い終わった後は食器棚に入れてもいいくらい、コンパクトなのです。
本体に電源コードを差すことになるので、水を付けるのはカップの部分だけにしておいた方がいいです。
忙しい朝の出勤前でも挽きたてコーヒーを飲めるのは、「手軽に後片付け」できるからこそです。
好みの挽き方に調整できる
この電動コーヒーミルの使い方は簡単。コーヒー豆をセットして、蓋をして、上から押すだけ。
運転時間の長さによって、豆の粒度を調整できます。
運転時間によるコーヒー豆の様子を見ていきましょう。
10秒回していきます。まだ大きい固まりが残っています。
25秒を回すと下のような粒度に粉砕できます。
これ以上ぶん回すと微粉が多くなるので、30秒くらいまでを目安に挽いています。
挽いた豆でコーヒーを淹れていきます。
驚いたことは、ペーパードリップで入れたときの「コーヒーの膨らみ」です。
コンビニで買ったばかりのコーヒー粉でも、この膨らみを見たことはありませんでした。
動作の音は大きいです
正直いって、動作中のモーター音はうるさいです。スマホアプリ「騒音測定器」で計測したところ「80db」の数値でした。
これがどの程度かというと「地下鉄の車内」ほどだそう。
これほどの騒音レベルだと、早朝の時間帯には使うのをためらいます。
コーヒー粉からコーヒー豆に変えた感想
コーヒー豆を初めてミルで挽いたとき、蓋を開けた瞬間に衝撃を受けました。
「コーヒー豆ってこんなに香ばしく香るのか?」と。今まで飲んでいた粉との違いに驚きました。
コーヒーを口に入れた時の香りの広がりや、ほのかに甘い舌触り。
それまでのコーヒー粉とは段違いにおいしく感じます。
その反面、コーヒーミルを準備したり、使い終わったコーヒーミルを洗浄する段取りは増えてきます。
それが、この感動体験を知ってしまうと、前のコーヒー粉には戻れなくなるほど「小さな手間」に感じてしまうのです。
まとめ
「コーヒーミルって片付けが面倒で使わなくなりそう」そんなイメージを持っていませんか?
「試しにコーヒー豆を挽いてみたい」という方には、手軽に清掃できるタイプを探すのがおすすめです。
あなたも、「コーヒー豆を選べる楽しみ」を味わってみませんか?