スタンディングデスクを使うときの適切な高さについて知りたい。
スタンディングデスクの高さは、身長によってどのように変えればいいの?
自分に合った昇降デスク選びで失敗しないために、どこに注意すればいいの?
こういった疑問に答えます。
- 身長からスタンディングデスクの高さを調べるシミュレーター
- スタンディングデスク選びで見落としがちな「高さ」とは?
- スタンディングデスクの高さが身長だけで決まらない理由
スタンディングデスクは、座っている時間を減らすことができ、健康的な仕事環境をつくるうえで効果的なツールです。
しかし、スタンディングデスクの高さが適切でないと、手首や腰の負担、筋肉の疲労や不快感などのトラブルが発生しかねません。
だからこそ、スタンディングデスクの高さを調整することは重要なポイント。
デスクを適切な高さに調節することで、健康的で快適な作業環境を確保できるわけです。
この記事では、昇降デスクを使って効率的に仕事をしたいあなたに向けて、スタンディングデスクの高さを設定するポイントを紹介していきます。
この記事を書いているわたしは、テレワークで電動昇降デスクを導入してから2年が経過しました。
操作パネルでデスクの高さを上げ下げして、立ったり座ったりしながらPC作業をしています。
これまで使ってきた感想としては、スタンディングデスクを使うことで、集中力や創造力がアップするように感じるんですよ。
座って作業をしていたときには思いつかなかったアイディアが、立ち上がって伸びをした瞬間に舞い降りてくることがあるんです。
身体全体を動かして血流を良くすることで、脳もスイッチが入るんでしょうね。
仕事で高い想像力が要求される方に、ぜひ試していただきたいデスクです。
最適なスタンディングデスクの高さを決めるポイントは、「あなた自身の肘(ひじ)の高さ」です。
適切な机の高さは、上腕を下におろした際「肘を90度に保てる高さ」と言われています。
「立ったり」「座ったり」を適切な姿勢で行うためには、「座った時」と「立った時」にどの高さが適切かを事前にチェックしておきましょう。
もし「身体に合わない製品」を選んでしまうと、かえって仕事の効率を下げる恐れがあるんです。
◎ あなたに適切な机の高さをチェックしよう
- 立った時の肘の高さ
- 座った時の肘の高さ
この記事では、身長からデスクの高さを計測する簡易ツールをご用意しました。
スライダーを動かして身長をセットすると、適切なデスクの高さを計算して下の表に表示されます。身長120cm~200cmの範囲で使えますので試してみてください。
身長 | 体勢 | 椅子・机 | 適切な高さ目安 | 計算式 | 計算式の参考元 |
---|---|---|---|---|---|
あなたの身長を入力してください。 | 座位 | 座面の高さ | – | 身長×1/4 | 日本オフィス家具協会 |
机の高さ | – | 座面高+差尺 | 日本オフィス家具協会 | ||
立位 | 机の高さ | – | (身長×0.644) – 5.46 | バウヒュッテ公式サイト(書き仕事を行う場合) |
※表示される数値はあくまで目安です。万人に保証するものではございませんのでご注意ください。
机の高さについて根拠となる計算式は、座位では「日本オフィス家具協会公式サイト」、立位では「バウヒュッテ公式サイト」を引用させていただきました。
座面の高さの目安は身長×1/4
デスク高さの目安は=座面高+差尺(身長×1/6)
日本オフィス家具協会(https://www.joifa.or.jp/useful/choose_chair.html)
var desk = Math.round((inputVal * 0.644) -5.46);
最適な机の高さを計算する|バウヒュッテ(https://www.bauhutte.jp/bauhutte-life/standing-desk-height/)
スタンディングデスクを選ぶ際には、立った時の高さだけでなく、椅子に座ったときのデスクの高さにも注意が必要です。
座位での最適な高さも立位と同様に、肘が90度に曲げられる高さです。
スタンディングデスクを選ぶときの注意点は、座った時の高さが70cmより下げられない昇降デスクもあるということ。
もし、身長に合う高さまでデスクを下げられない場合は、理想的な姿勢を維持するために次のような対策をオススメします。
◎ 座った時に最適な姿勢がとれるかチェックしよう
- 椅子の高さを上げて肘の角度が90度になるように調整する。
- フットレストを追加して足が床面にしっかりと着地できる状態を保つ。
フットレストを活用するメリットは、安定した姿勢を保ちやすくなるだけではありません。
それは、太ももの圧迫を軽減して血流をよくすることで、むくみの改善が期待できるというところ。
自分の身長にぴったりあう高さに調整できるか、デスクの昇降範囲には注意しましょうね。
身長に合わないデスクを使用すると、スタンディングデスクの効果を実感できなかったり、逆に健康に悪影響を与えたりすることもあります。
スタンディングデスクを選ぶ際には、立位だけでなく、座ったときに最適な高さで作業できるかも確認しましょう。
スタンディングデスクの高さを身長に合わせて調整すれば完璧かというと、それだけでは十分ではありません。
「ディスプレイの高さ」も同じくらい重要なポイント。
なぜなら、PCモニターの高さが低すぎると前傾姿勢になってしまい、腰痛を引き起こすことがあるからです。
スタンディングデスクの強みは、腰に負担をかけない姿勢である「背骨の緩やかなS字カーブ」を作りやすいというところ。
それなのに、ディスプレイが低すぎて腰痛だなんてもったいないですよね。
PCモニターの高さが適切だと首や背中が自然に伸びるため、背骨の緩やかなS字カーブを保てるんですよ。
厚生労働省が令和3年に発表した「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」によると、モニターの上端の高さは目線と同じ高さにすることが推奨されています。
(イ)おおむね 40cm 以上の視距離が確保できるようにし、この距離で見やすいように必要に応じて適切な眼鏡による矯正を行うこと。
(ロ)ディスプレイは、その画面の上端が眼の高さとほぼ同じか、やや下になる高さにすることが望ましい。
情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン|厚生労働省
モニターの高さを適切に調整することで、首や目の負担を軽減し、長時間の作業でも快適に行うことができます。
もし、外付けモニターのスタンドの高さが固定されている場合は「モニターラック」や、高さを調節できる「モニター昇降スタンド」があるのでチェックしてみてください。
ノートパソコンをお使いなら、外部キーボードとノートパソコンスタンドとの併用もオススメ。
ノートパソコンのモニターの高さを目線に合わせて調節することで、正しい姿勢で作業できるようになりますよ。
スタンディングデスクを使用する際には、身長に合わせた机の高さだけでなく、PCモニターを見る際の目線や肘の角度も調整して快適な環境づくりを意識しましょうね。
スタンディングデスクを使い始める際に、多くの人が身長に合わせて高さを調整することに注目しています。
しかし、足の疲れや痛みについて意識している人は少ないかもしれません。
実は、スタンディングデスクで長時間立ち作業をすると足が疲れやすく、かかとに痛みが生じることがあります。
この痛みは、慢性化すると足底筋膜炎などにつながる恐れがあるんですよ。
足の痛みを軽減するためには、サンダルやクッションを併用することが効果的。
足のかかとが痛くならないようにクッションを敷いたり、室内用のシューズを履いたりすることで、足を痛めずにスタンディングデスクを使いこなすことができるというわけ。
こうした対策をしておかないと、足の痛みや疲れが慢性化し、長期的には健康に悪影響を及ぼすことにもつながります。
こうエラそうに言っていますが、実はわたし自身も最初は素足で使っていたため、使い始めて1か月でかかとを痛めた経験があります。
わたしと同じ失敗をしないように、足疲れの対策をしっかり取ることをオススメします。
以上のことから、単純に身長だけでスタンディングデスクの高さを決めるのではなく、足疲れの対策用に数センチの考慮を入れておきましょう。
それでは最後にまとめます。
スタンディングデスクを身長に合わせた高さにするコツとは?
スタンディングデスクの高さを最適にする方法
- デスクの高さは肘が90度に曲がる高さに調整しよう
- 立った時だけでなく、座った時のデスクの高さにも注意しよう。
- 机の高さだけでなく、モニター上端の高さにも気を付けよう。
スタンディングデスクを利用することで、身長に合った高さで健康的な作業環境を構築することができます。
関連記事では、電動昇降デスクの選び方を詳しく紹介していますので、興味がありましたらぜひチェックしてみてください。
しかし、いきなりスタンディングデスクを購入するのは予算的に難しい場合もあるかもしれません。
そこで、スタンディングデスクのレンタルサービスを活用することで、わずかな料金で身長に合わせて調整できるスタンディングデスクを試せるんですよ。
こちらの記事では、30日からレンタル可能なサービスを利用する流れを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
あなたに最適なデスクの高さをチェックして、ストレスのない仕事環境を構築できるといいですね。
次の記事では、「スタンディングデスクを導入したけど、やめた!」という人たちの口コミをまとめています。
昇降デスクを検討している方は、同じような失敗をしないようにぜひ参考にしてみてください。