机の上に置くスタンディングデスクの選び方は?
安くてコンパクトな卓上スタンディングデスクを探している
卓上昇降デスクのおすすめを知りたい
こういった疑問に答えます。
- 身長から適切な机の高さを試算するツール
- 卓上スタンディングデスクの選び方
- 手軽に試せる価格帯の中からオススメを紹介
この記事では、数千円~3万円台までの卓上昇降デスクを紹介しています。
それでは、参りましょう!
日本の企業でも、楽天をはじめ日本マイクロソフトやアイリスオーヤマなど、多くの会社でスタンディングデスクの導入が広がっています。
なぜ、ここまで利用者が増えたのでしょうか?
その理由のひとつは、近年の研究の結果「座りっぱなしは身体に悪影響を及ぼす」と危険視されるようになったためです。
2012年にオーストラリアで行われた22万人規模の調査では、「1日11時間以上座っている人は、4時間未満の人より死亡リスクが40%高まる」という結果が発表されました。
WHO(世界保健機関)でも「座って動かない生活」に警鐘を鳴らしていて、世界で年間約200万人の死因になるとも伝えられています。
最近では、日本企業でもスタンディングデスクの導入が進んできました。
楽天では、昇降式デスクを海外オフィスを含めて1万3千台を導入したことが取り上げられています。
アイリスオーヤマでは、「座った姿勢でのパソコンを禁止する」という取り組みがニュースで紹介されました。
では、どれくらいの時間配分で立ち上がることがいいのでしょうか?
早稲田大学スポーツ科学学術院の岡浩一朗教授は、著書「長生きしたければ座りすぎをやめなさい」の中で「30分に1回なら3分、1時間に1回なら5分くらいは立ち上がって動くこと」を勧めています。
著者によれば、「筋肉の70%は下半身に集中しているため、動かさないと血流が悪化してその影響が全身に広がってしまう」とも記しています。
その対策として、立ったり座ったりできる「昇降デスク」を導入することで、「座りっぱなし生活」から脱却できるというわけなんですね。
卓上スタンディングデスクは、いま使ってる固定式デスクを「昇降デスク」にバージョンアップできるツールです。
「スタンディングデスクを試してみたい」と思うものの、「いま使っている机を買い替えることはできない」と悩みを抱える方も多いのではないでしょうか?
わざわざ机を買い替えるのはハードルが高いですが、既存のデスクに「乗せる」タイプなら、気軽にスタンディング作業が試せるんです。
ただ「卓上スタンディングデスク」といっても、「昇降アシストの有無」や「1段式・2段式」など、さまざまなタイプがあります。
いったい、どれを選んだらいいの?
と迷っている方もいるのではないでしょうか?
この記事では、あなたに合った卓上デスクを選ぶために、次のコンテンツをご用意しました。
スタンディングデスクを導入して「こんなハズじゃなかった!」と後悔しないように、選ぶ際に注意したいポイントを紹介していきます。
いくら「座りっぱなしは身体に悪い」と分かっていても、実際に立ち作業を体験してみると「立ち作業のマイナス面」に気づくこともあるのです。
卓上型昇降デスクの価値は、立ち作業の「良い面」・「良くない面」を手軽に体験できるところにあるんですよね。
卓上型デスクのメリット・デメリットをまとめると次の通りです。
卓上スタンディングデスクの「メリット」・「デメリット」
メリット
- 手軽に導入しやすい価格帯
- 既存の机をそのまま活用できる
デメリット
- 机のスペースにより選択肢が限られる
- 昇降の手間がかかる
卓上昇降デスクの種類
卓上昇降デスクには「1段式」と「2段式」のタイプがあります。
それぞれの特徴を紹介していきます。
幅広い作業に対応できる1段式タイプ
PC作業だけでなく、勉強や読書など幅広い作業で活用できる1段式の昇降デスク。
2段式と比較して小型で持ち運びが容易なため、様々な場所で活用できるフットワークの良さが魅力です。
1段式卓上スタンディングデスクの「メリット」・「デメリット」
メリット
- 持ち運びしやすい
- ノートPCの作業や学習など幅広く活用
デメリット
- テーブル天板が狭い
- 耐荷重が小さい
一段式(アシスト無し)
省スペース・軽い・薄いタイプの手動昇降式。
コンパクトサイズなので、場所を変えて仕事をしたい方にオススメの昇降デスクです。
折りたたんだ時に薄くなるため、座位で作業するときにも違和感を抑えられます。
一段式(ガス圧式)
昇降アシストにガス圧式を採用したタイプのデスク。
少ない力でテーブルを上げられるので、外部モニターを設置したり頻繁に昇降する方にはガス圧式の昇降機能がオススメです。
一段式(電動式)
卓上スタンディングデスクには数少ない電動昇降タイプ。
ボタンで昇降できるので、昇降のたびに力をかけずに姿勢を変えられます。
キーボードトレイ付きの2段式(デュアルタイプ)
外部モニターをゆったり設置できる、大きい天板が魅力の2段式デスク。
「持ち運びが難しい」というデメリットはありますが、据え置いて使うなら許容できそうですね。
2段式卓上スタンディングデスクの「メリット」・「デメリット」
メリット
- 外付けモニターを設置できる大型の天板
- 耐荷重が大きい
デメリット
- 持ち運びが難しい
- キーボードトレイに体重をかけられない
2段式の卓上昇降デスクは「キーボードトレイ」に着目しましょう。
次の3点は要チェックです。
2段式タイプでチェックしたいポイント
- キーボードトレイのサイズ(横幅・奥行き)
- キーボードトレイの耐荷重・取り外し機能の有無
- キーボードトレイを取り外した際の天板の広さ
キーボードトレイのサイズは、お使いのキーボードとマウスがゆったり配置できる広さかチェックしましょう。
商品レビューや口コミなどを調べると「キーボードトレイに体重をかけられない」「文字を打つたびにモニターが揺れる」という意見が散見されます。
キーボードトレイの耐荷重は、多くのタイプが2~3キロというところ。
ここで忘れてはいけないのが「あなたの腕の重さ」です。
人間の両腕の重さは、およそ6~8kgほどと言われています。
つまり、キーボードトレイに腕の荷重をかけすぎないようにタイピングする必要があるわけです。
「こんなはずじゃなかった!」とならないように、タイピング時の癖や腕の置き方にも目を向けてみましょう。
失敗しない卓上スタンディングデスク選びのコツは、「あなたのデスク環境を計測する」ことです。
なぜなら、卓上昇降デスクは導入しやすいものの、今使っている机や椅子とのバランスが重要になるためです。
今の環境に合わないデスクを選んでしまうと、「天板の高さが身体に合わない。」と失敗してしまうかもしれません。
計測するポイントは、次の3点です。
◎ 選ぶ前に計測する3つのポイント
- 自分の肘(ひじ)の高さ
- 設置する机の高さ・奥行、幅
- モニター上端の高さ
身長に合わせたスタンディングデスクの高さ調整について、以下の記事で詳しく紹介しています。せひ参考にしてみてください。
机を計測しよう
続いては、配置する「机」の計測です。
卓上デスクの場合、いま使っている机の上に設置するため、座った時にデスクが高くなりますよね。
「座った時に高さが合わない」とならないように、設置した場合の最低の高さがどのくらいになるのかチェックしておきましょう。
◎ 既存のデスクの計測ポイント
- 設置する「机の高さ」
- 設置できるデスク領域「奥行・幅」
モニター上端の高さをチェック
外部モニターを設置する場合は、天板に乗せたときの「モニター上端の高さ」がどれくらいになるかチェックしましょう。
厚生労働省が令和3年に発表した「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」によると、モニター上端の高さは目の高さと同じか、やや下になることを推奨しています。
(イ)おおむね 40cm 以上の視距離が確保できるようにし、この距離で見やすいように必要に応じて適切な眼鏡による矯正を行うこと。
(ロ)ディスプレイは、その画面の上端が眼の高さとほぼ同じか、やや下になる高さにすることが望ましい。
情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン|厚生労働省
「キーボードトレイの高さ」と「モニター上端の高さ」のバランスが自分に合うかどうかは、快適な仕事環境をつくるうえで大切なポイントです。
もし「肘の高さ」と「モニター上端の高さ」が合わない場合は、高さを調整できるモニタースタンドもチェックしてみてください。
商品写真ではコンパクトに見えても、重量が10kg以上する卓上スタンディングデスクも多いのです。
10kgといえば500mlのペットボトル20本分もあるわけで、頻繁に持ち運びするのは難しそうですよね。
例えば、ダイニングテーブルで「一時的に仕事で使いたい」というイメージがあるなら、10kg以下の軽いタイプを選ぶのがオススメです。
デスクとの設置面だけでなく、商品全体の寸法をイメージしておきましょう。
キーボードトレイ付きタイプの場合、デスク設置面より手前側にキーボードトレイがせり出ています。
設置する机の奥行きが足りないと、デスクに椅子をしまう際にキーボードトレイと干渉してしまうかもしれません。
もし卓上デスクを会社で利用する場合は、自分の立ち位置が一歩後ろになることで通路の邪魔にならないかも要チェック。
ここからはAmazonで購入できる卓上スタンディングデスクを紹介していきます。
あなたの環境に合った商品を探しやすいように、「設置できる目安を表示するツール」を用意しました。
「机の高さ」や「設置場所の幅・奥行き」をセットすると、それぞれの商品寸法にアイコンが表示されます。
よろしければご利用ください。
試しに、あなたのデスク環境をセットしてみてね。
- ここで掲載している商品および「設置できる目安を表示するツール」は、あなたのデスクに設置できることを保証するものではございません。
- 商品の天板の厚みを加味していないため、実際の高さと異なる場合があります。あくまで目安としてご利用ください。
- 各商品の寸法は、入力ミスなど理由により実際の情報と異なる場合がございます。選定やご購入の際には、各商品ページに記載されている寸法や商品説明を必ずご確認ください。
価格 | 商品イメージ | 高さ範囲 | 身長に適した机の高さ | 高さ** cmの机に設置した天板(上段)高さ | 設置面の寸法 | 商品の寸法 | 天板(上段)の寸法 | キーボード棚 | 高さ調節 | 天板(上段)耐荷重 | 昇降アシスト | 重量 | 商品イメージ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Amazon 円 | グリーンハウス 型番:GH-HASA-BK | 16 cm ~ 44.5 cm 昇降範囲 28.5 cm | 座位 身長を入力してください。 立位 – | ~ 設置する机の高さを入力してください。 ~ | 幅39.6 cm× 奥49 cm | 幅66 cm× 奥73.6 cm | 幅60 cm ×奥40 cm | あり | 無段階 | 13 kg | ガス式 | 11.4 kg | グリーンハウス |
Amazon 円 | DMM.com 型番:DKS-LDD650G2W | 11 cm ~ 43.5 cm 昇降範囲 32.5 cm | 座位 身長を入力してください。 立位 – | ~ 設置する机の高さを入力してください。 ~ | 幅61.5 cm× 奥41 cm | 幅65 cm× 奥61.5 cm | 幅65 cm ×奥40 cm | あり | 15 kg | ガス式 | 10.3 kg | DMM.com | |
Amazon 円 | SAIJI 型番:K7 | 27 cm ~ 39 cm 昇降範囲 12 cm | 座位 身長を入力してください。 立位 – | ~ 設置する机の高さを入力してください。 ~ | 幅64 cm× 奥- | 幅60 cm× 奥45 cm | 幅60 cm ×奥45 cm | なし | 5段階 | 40 kg | 手動 | 4.5 kg | SAIJI |
グリーンハウス 卓上スタンディングデスク 立って仕事ができる 無段階調節 GH-HASA-BK
狭い場所に設置できる2段式の卓上デスク
商品サイズ | 66 cm × 73.6 cm |
---|---|
本体重量 | 11.4 kg |
耐荷重(上段) | 13 kg |
昇降範囲 | 16 cm ~ 44.5 cm (28.5 cm) |
昇降アシスト | ガス式 |
昇降ステップ | 無段階 |
接地面サイズ | 39.6 cm × 49 cm |
天板サイズ | 60 cm × 40 cm |
DMM.make 卓上昇降デスク デュアル650ホワイト 無段階調整 ガス圧式 机に置くだけ スタンディング 在宅 テレワーク DKS-LDD650G2W
幅65㎝のキーボードトレー付き卓上昇降デスク
商品サイズ | 65 cm × 61.5 cm |
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本体重量 | 10.3 kg |
耐荷重(上段) | 15 kg |
昇降範囲 | 11 cm ~ 43.5 cm (32.5 cm) |
昇降アシスト | ガス式 |
昇降ステップ | – |
接地面サイズ | 61.5 cm × 41 cm |
天板サイズ | 65 cm × 40 cm |
SAIJI ラップデスク 折りたたみテーブル ノートパソコンスタンド ミニテーブル ブックスタンド付き 表面PVC革加工 40kg荷重 パソコンテーブル (グレー,60*45cm)
天板の角度調整ができるミニテーブル
商品サイズ | 60 cm × 45 cm |
---|---|
本体重量 | 4.5 kg |
耐荷重(上段) | 40 kg |
昇降範囲 | 27 cm ~ 39 cm (12 cm) |
昇降アシスト | 手動 |
昇降ステップ | 5段階 |
接地面サイズ | |
天板サイズ | 60 cm × 45 cm |
ここまでお読みいただきありがとうございました。
それでは最後に、卓上スタンディングデスクの選び方をおさらいします。
卓上スタンディングデスクの選び方
- 身体に合う「机の高さ」「モニターの高さ」を知ろう。
- 持ち運ぶなら「商品の重量」をチェックしよう。
- 2段式卓上デスクは「商品全体のサイズ」をチェックしよう。
あなたにぴったりのスタンディングデスクで、座りっぱなし生活から脱却できるといいですね。
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それではまた!