単純な作業をコンピュータで自動処理する「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」や、「AI(人工知能)」導入への関心が高まっています。
その一方では、
将来の自分の仕事はどうなるのだろう。仕事が無くなってしまうのだろうか・・・。
と不安を抱えている方も少なくないはず。
そこで紹介したいのが『GLOBOTICS グローバル化+ロボット化がもたらす大激変』(リチャード・ボールドウィン 著)です。
著者紹介
Richard Baldwin( リチャード・ボールドウィン )
米マサチューセッツ工科大学Ph.D.。ブッシュ(父)政権で日米間の貿易交渉を担当。グローバリゼーションに関連して、世界各国の政府や国際機関に助言活動を行っています。
主な著書:『世界経済 大いなる収斂 ITがもたらす新次元のグローバリゼーション』
書籍の概要
いま、AI(人工知能)やRPAロボットが世界的な規模でビジネスに変化を起こしています。
この本は、「グローバル化」+「ロボット化」で既に雇用において破壊的な変動が始まっていることを解説しています。また、こうした時代に生き残るための備えを記しています。
学んだ事
- サービス職や専門職にも「グロボティクス」が波及しつつある
- グーグルやIBMは「雇用を不要にすること」に取り組んでいる
- 生き残りたければ「グロボット」を使いこなせるスキルを身に着けるべし
登場するキーワード
書籍のタイトルになっている「グロボティクス」とは、「遠隔移民(グローバル化)」と「AI(ホワイトカラー・ロボット)」の組み合わせの事。
「グロボティクス」は、大規模な雇用喪失など、破壊的な変動を引き起こす恐れがあると著者は推測しています。
遠隔移民
情報通信技術を使って、遠隔地で仕事をする新たな形態の労働者の事。
拡張現実(AR)と仮想現実(VR)の技術が、遠隔地にいる労働者とうまく仕事ができる手助けとなる。
ホワイトカラー・ロボット
労働者を代替する目的で作られたロボットのこと。
スウェーデンの銀行に導入されているAmelia(アメリア)は、20 カ国語を話し、数千本の通話を同時に処理する。
本を読んだ感想
これまで「AIが人間の仕事を奪うなんてまだ先の事でしょ。」と、どこか現実逃避していた感がありました。しかし、人工知能「Amelia(アメリア)」の技術は、私が思っていた認識がひっくり返されました。
アマゾンCEOのジェフ・ベゾスやビル・ゲイツには、人間の能力を遥かに超えた「未来のAI」が見えているのでしょう。
今では当たり前になったスマートフォンですが、20年前はここまで生活に関わる物だとは想像していませんでした。
5年後のAIの活躍すら想像できないですが、予想よりずっと早い速度で、「グローバル化」「AI(人工知能)」がやって来るのだと思います。
最新の技術がどこまで進化しているのか、アンテナを張っていこうと思います。
未来年表「情報 2030年の未来」|株式会社博報堂
https://seikatsusoken.jp/futuretimeline/search_category.php?year=2030&category=10
時代に応じた変化が必要
これからの時代を生き抜くためには、環境に応じて変化を取り入れていかなければならないのでしょうね。
『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。』
チャールズ・ダーウィン Charles Robert Darwin
この言葉を、自分の働き方に取り入れていきたいと思います。
これからのグロボティクス時代を生き抜いていくために、参考にしてみてはいかがでしょうか?