あなたは、新しい企画を立ち上げる際、まず何を考えますか?
ミッションやビジョン、顧客のニーズ、市場の動向…これらは確かに重要です。
しかし、それをまとめあげる「コンセプト」もまた欠かせません。
新しい企画を考えるとき、どういったことを意識すればいいのかしら?ミッションやテーマ、コンセプトとか、色々あって迷っちゃう…。
みさきさんは20代後半の若手ビジネスパーソンで、最近新しいプロジェクトのリーダーに任命されました。
彼女が抱える課題を通じて、コンセプトの重要性を見ていきましょう。
この記事では、書籍「コンセプトの教科書」の第1章「コンセプトとはなにか?」で取り上げられている内容を紹介しながら、コンセプトとテーマの違いを、具体的な例を交えながら解説します。
この本を通じて、ビジネスパーソンが直面する課題を解決するためのノウハウを手に入れましょう。
この記事の内容
- 書籍「コンセプトの教科書」の紹介
- コンセプトとテーマの違い
- 実体験で学んだコンセプトの重要性
『コンセプトの教科書』は、ビジネスの成功に不可欠な「コンセプト」について徹底的に解説した一冊です。
著者は、コンセプトの定義から、その重要性、そして実際の作成プロセスに至るまで、具体的な事例とともに分かりやすく説明しています。
本書の魅力は、理論だけでなく実践的なアドバイスが豊富に含まれている点です。
例えば、スターバックスの「サードプレイス(第三の場所)」やエアビーアンドビーの「Belonging(居場所になる)」などの成功事例を通じて、コンセプトがどのように企業の成長を支えているかを学べます。
さらに、読者が自分の仕事にも応用できるよう「思考の型」も提供されています。企画力を向上させたいビジネスパーソンにとって、価値ある1冊になるでしょう。
誰に役立つ本なの?
書籍『コンセプトの教科書』は、若手ビジネスパーソンや初めて企画を立ち上げる人にとって、しっかりとしたコンセプトを築くための具体的なガイドラインを提供しています。
また、マーケティング担当者にとっては、顧客に強い印象を与えるコンセプト作りの気づきが得られるでしょう。効果的にマーケティングに活用するための方法を学べます。
筆者によると、テーマはプロジェクトや企画の中心となる「お題」であり、抽象的な概念で広い範囲をカバーします。
一方、コンセプトはそのテーマをどのように具体的に実現するかを示す「固有の答え」です。
具体的なテーマとコンセプトの事例
テーマ:顧客体験の向上
コンセプト:「サードプレイス」
家庭でも職場でもない第三の場所として、顧客がリラックスできる空間を創り、特別な体験を提供すること。
テーマ:旅行の新しい体験
コンセプト:「Belonging(所属感)」
旅行者が地元の人々とのつながりを感じ、自分の家にいるような体験を提供すること。
これらの例から分かるように、テーマは全体的な方向性を示し、コンセプトはそれを具体的に実現する方法や要素を示します。
コンセプトが明確で具体的であることにより、顧客に対して強い印象を与え、ビジネスの成功に繋がるのです。
あなたも新しいプロジェクトを任されたことがありますか?そのとき、テーマとコンセプトの違いに迷ったことはありませんか?
田中部長、社内募集の新企画に応募しようと思っています。テーマとコンセプトの違いについて悩んでいて、アドバイスをいただけないでしょうか?
もちろんだよ、美咲さん。まず、テーマとは何かについて説明しようか。テーマはプロジェクトの中心となる話題や主題という位置づけなんだ。例えば『チームワークの向上』がテーマだと、イベント全体の大まかな方向性を示すんだ。
なるほど、テーマだけだと具体的な行動や方針はまだ曖昧なんですね。
その通り。次に、コンセプトについて説明するね。コンセプトは、そのテーマをどのように具体的に実現するかを示すんだ。例えば、『チームワークの向上』がテーマなら、コンセプトは『部門を超えた協力を促進するワークショップ』とすることで、具体的な内容や進行方法が見えてくるよね。
コンセプトが決まることで、具体的なアクションが明確になるんですね。
そう。コンセプトがしっかりしていると、プロジェクトの進行もスムーズになるし、ゴール達成に向けた具体的なステップが見えてくるんだ。
コンセプトに基づいて具体的なアイデアが浮かび、実際の行動のガイドラインや方針が明確になります。
コンセプトが明確であればあるほど、プロジェクトの進行がスムーズになるわけです。
この記事を書くに至ったきっかけを最後にお話ししますね。
実は先日、仕事で全社員を対象にした新企画の募集があったんです。
採用されれば金一封ということもあって、いろんな部署のメンバーがこぞって企画を考えたんですよ。
わたしも自信満々で資料を作成し、これはイケてるんじゃないかといざ提出!
しかし、結果は惨敗…。一次審査にカスりもしなかったんです。
採用されたのは、自分にはまったく思いつかない視点で、「なるほど」とワクワクするような企画だったんですよね。
自分はどこかズレている?いや、根本的に間違っているの?そんな疑問が頭をよぎりました。
そんな時に出会ったのが「コンセプトの教科書」です。
手に取ってページをめくると、まるでわたしの心情を見透かしたかのような内容が目に飛び込んできました。
「そもそも、テーマとコンセプトを混同していることが失敗の原因だった」と気づけたんです。
もうね、まじかと。自分が何も分かっていなかったことに気づいた瞬間ですよ。
思い返せば、私の企画はただの「思い付き・アイデア」に過ぎず、具体的なコンセプトが欠けていました。
次に企画募集があったときは、この学びを活かして、より魅力的な企画を作成するつもりです。
「コンセプトの教科書」で得た知識と気づきを基に、新しい視点でチャレンジしていきます!
『コンセプトの教科書』は、ビジネス成功の鍵となるコンセプトメイキングの全プロセスを網羅し、理論と実践の両面から深く掘り下げています。
新企画に悩んでいるあなたには、ぜひ手にとってみて欲しい一冊です。
さて、あなたのプロジェクトのテーマは何でしょうか?
次回の企画では、ぜひ『コンセプトの教科書』を参考にして、具体的なコンセプトを明確にしてみてください。
この記事があなたの新企画の一助になりましたら幸いです。
それではまた!